ほんもくはらの食育方針
食物アレルギーをもつ児童の数は年々増加しています。
保育所では、アレルギー対応として主に除去食という形をとっています。
除去食とは、メインの献立からアレルギー指定の食物を除去した給食です。また、食器には他の児童と間違いを防止する為、通常食とは違う色の食器、又は違う模様の食器などが使われています。
安全第一、確実にアレルゲンを児童に食べさせない為にこのような方法をとっています。
みんなと違う給食、みんなと違う食器。
子供にとってはどうでしょう。
子供の多くは、アレルギー対応給食で「自分だけ特別なんだ。嬉しい!」なんてプラスに思うことはなく、 「どうして自分だけがみんなと違うものを食べてるの?」と悲しい気持ちになってしまいます。
子供はみんなで食べる給食、みんなと同じ給食、みんなと同じ食器に喜びを感じます。
反対に違う給食や食器では、悲しい気持ち、辛い気持ちを感じてしまいます。
子供によっては心に傷を負うこともあり、大人になっても苦い思い出として抱えて生きている人もいます。
安全を徹底することにより、子供が悲しい気持ちになってしまうと食育になりません。
ほんもくはら保育園では、同じ食べ物、同じ食器で安全で楽しい給食を提供しています。
もしも一人の児童が卵アレルギーであった場合、全員が卵なしの給食になります。
全員がアレルゲンなしの給食であるならば、間違えることはありません。
みんなが同じ食品であるため、アレルギーの子だけ食器を変えなくてもいいのです。
卵が含んでいる栄養素を卵以外の食物で補うことは可能です。
卵がなくても美味しい食事を作ることは可能です。
他の食物でも同じく、小麦であっても乳であっても一緒です。
ここは食育担当者の腕の見せ所ですね。
産地や製法に注意し、安全な食材を使います。
添加物は、極力、無いものを使います。
油は、一番搾り(低温圧搾)のみを使います。
みんなといっしょにいっしょの給食を食べ、食事を楽しみます。
旬の食材を取り入れて、季節を感じ、楽しみます。
伝統的なメニューを取り入れて、日本の文化を楽しみます。
正しい姿勢やマナーを身に付け、美しい人を目指します。